節税対策vol.5

【所得税】節税:こまめに少額の生前贈与を繰り返す!!

生前贈与で相続時の相続財産を少なくする方法は、一般的によく耳にする節税対策ですが、贈与税の税率は相続税の税率よりも大きく設定されていることをご存知ですか?
慎重に検討しなければ、かえって多く税金を払うことになる可能性もあるのです。
相続税の節税には、いくつか方法がありますが、今回は基礎控除の110万円を利用する方法をご紹介します。
相続税は、年単位の課税で、基礎控除額も毎年110万円ずつあります。
また、贈与を受けた人 一人あたり110万円の控除が受けられますので、大勢に贈与すれば 110万円×人数分の金額を、贈与税なしで贈与できます。その分、相続財産は減少しますので、相続税が軽減されるというわけです。
但し、贈与をしてから3年以内に相続が発生してしまうと、相続財産として課税され、納付した贈与税額は相続税額から控除となりますのでご注意ください。
ちなみに、のちに税務署から贈与そのものを否認されないための知恵として、120万円の贈与をおこない、申告して納税することで贈与の実績を作る方法もあります。この場合の贈与税は、基礎控除を差し引いた10万円の税率10%ですから1万円となります。